矯正に抜歯は必要なの?
自己紹介
はじめまして!Dental Life Academy管理人のラッコです。当ブログでは現役歯学部による歯科、歯学部への疑問について解決していきます。歯科への知識のない方でもわかりやすく有益な情報を提供できるように努力しますので、ぜひ読んで頂ければ幸いです。
抜歯は必要?
さて第一弾は「矯正に抜歯は必要なの?」です。
皆さんは歯科矯正に興味を持たれたことはありませんか?歯並びが良くない方は1度はやってみようと考えた事があるんじゃないでしょうか。私自身も歯並びがあまり良くなく、小さい頃から矯正をしたいと思っていました。
結論から申しますと、抜歯の必要性は人それぞれです。
歯並びが悪くなる原因
歯並びが悪くなる原因としては、歯の並んでいるスペースと歯の大きさのギャップ(差)によって生じます。このことをアーチレングスディスクレパンシー(arch length discrepancy)歯列弓の大きさと歯の大きさの不調和といいます。一般的にこのギャップがプラスなのを叢生(歯が重なっている状態)、マイナスなのを空隙歯列(すきっ歯)と呼びます。
例えば歯の並ぶスペースが狭く、歯の大きさが大きい状態、つまりアーチレングスディスクレパンシーがプラスの状態を考えてみます。そうすると、下のような歯並びになる事があります。
上顎の3番目の歯、よく八重歯と呼ばれる歯が上へとずれてしまっていますよね。歯の大きさに対して、歯の収まるスペースが足りないからです。もちろん、人によっては1番目、2番目の歯もずれてしまう可能性はあります。
つまり、歯科矯正ではこのように歯の並ぶスペースが足りていない状態を、歯を抜く事でスペースを生み出そうとしています。
抜歯の位置
一般的に上図のような歯並びを直すには上下左右の歯の4番あるいは5番(下図)のどちらかを計4本を抜きます。1~3番の歯は見た目にかかわるため、多くの場合、抜くことはありません。
抜歯の本数は?
何で4本も??と疑問に思われるかもしれませんしれません。上の歯並びを直すだけなら、上の歯左右1本ずつの計2本だけでいいんじゃないのと思いますよね。確かに見た目だけを治すのなら2本抜くだけでいいかもしれません。しかし、矯正歯科医の多くはそうしません。今現在の歯を多く残すのではなく、噛み合わせも考慮しながら今後の患者さんの歯、顎関節の健康のために4本抜くことを選択します。(悪い噛み合わせによる歯、顎関節への影響は今後のブログに書いていこうと思うのでお楽しみに!)
最後に
いかがでしたか?
矯正に抜歯が必要な理由を少しだけ解決できたのではないでしょうか。もし、歯科矯正に興味を持ったならお近くの歯科矯正専門の医院に相談だけでも行ってみるのもいいかもしれませんね。
私自身も3月から抜歯を行い歯科矯正を始める予定です。自身の体験も記事に書き、歯科矯正に興味のある方々に情報をシェアしていければなと考えています!
為になったと思った方は記事のシェア、評価よろしくお願いします。
それでは!また次回!!
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— ラッコ@Dental Life Academy (@DentalLifeAcad1) 2020年2月20日
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